昔は白川のどの家庭でも手もみによって 「我が家のお茶」を作っていました。その形状はくりくり縮れた茶葉の形から「ぐり茶」 とも呼ばれていました。 機械によって製茶をする今となっては、きれいにまっすぐ整えられたものが“お茶”の主流となっています。 「今では忘れ去られたお茶・手もみ茶の味わいを再現したい」 そんなお茶職人の一心で出来上がった 『復刻 白川ぐり茶』 やや渋みと苦味のある本来の味を生かしつつ、深みがありバランスのよい味わいに仕上がっています。さっぱりとしたさわやかな後口が、食事やお菓子によく合うので、普段づかいに大変おすすめです。 |
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名前と茶葉の形状から日本茶ではないような不思議な味を想像してしまいますが、いたって普通の日本茶(緑茶)です。正確には「蒸し製玉緑茶」という種類に区別されます。茶葉も煎茶と同じ茶葉を使用しています。では、他の茶葉と何が違うのかと言うと、「荒茶製造工程」の違いです。 通常、煎茶では茶葉の形をまっすぐに整える精揉(せいじゅう)という工程がありますが、“白川ぐり茶”の場合は、この工程が一切無いのです。その結果、お茶の葉があまり崩れることなく、形状は勾玉のようにカールした形になります。 |
▲抽出後の茶葉 お茶の葉の形が残っていることが分かります。 |