岐阜大学の学生グループが地域連携によって考案/岐阜のやさしいお茶「やさ茶」できました。/岐阜県白川町の白川茶(番茶)×岐阜大学の地下水(軟水)/すっきりとした甘みを感じる味わいに仕上げました

岐阜県の山間にある白川町、特有の深みのある茶葉を丹精込めて育てています。
岐阜県の濃尾平野北部にある岐阜大学、美濃の山々が育んだ深井戸地下水を飲み水に利用しています。
やさしい味わいの白川番茶と硬度14mg/Lの軟水が出逢い、『のみやすい番茶』に仕上がりました。

白川茶への関心を高めるきっかけづくり

岐阜の魅力である美濃白川茶の伝統・文化や景観を引き継ぐために、
茶葉生産農家の次の担い手の確保が課題になっています。
岐阜大学の学生グループは、特に若い世代に、
先ずは美濃白川茶への関心を高めるきっかけにしたいとの思いを込めて「やさ茶」を考案いたしました。

味わいへの思い

岐阜産の白川番茶

白川町の宇津尾地区で丁寧に育てられた三番茶(番茶)を使用しています。夏の太陽をたっぷりと浴びて育った茶葉を秋の季節に刈り採り、煎茶に比べて、カフェインが少なく渋みも少なく、やさしい甘みのあるお茶に仕上げました。茶畑のすぐ近くにある荒茶加工工場は、最新の加工設備を完備し刈り採った茶葉を大切に加工します。一次加工された荒茶は、再製加工工場の低温冷蔵庫で保管され、やさ茶のやさしい味わいになるよう丁寧に火入れ加工と仕上加工を行って、やさ茶の原料である番茶に仕上がります。

岐阜産の深井戸地下水

岐阜大学の地下110mの井戸から採取した地下水を使用しています。この地下水は、濃尾平野北部に連なる美濃の山々が育んだものであり、硬度(カルシウムとマグネシウムのイオン濃度)が14mg/Lと低く、まろやかな味わいが特徴です。ちなみに、岐阜市を流れる長良川の硬度は30mg/L程度です。岐阜大学では、この地下水を非加熱除菌でボトリングした商品「のみやすい」によって、豊かな自然環境など大学の魅力を伝えています(「のみやすい」は岐阜大学生協にて販売中。内容量500mLで税込120円)。

岐阜大学生が
見出した味わい

岐阜大学の地下水は、白川茶の風味や旨味をより抽出するのに相性が良いことを実感しました。「岐阜のやさしいお茶」を表現するため、敢えて、体にやさしいとされる番茶を選択しました。そして、すっきり感がありながら甘みを感じるという独自の味わいに仕上がりました。

パッケージへの思い

や(・)さ(・)しいお茶(・)の雰囲気をそのままに「やさ茶」と名付けました。その書体をはじめパッケージデザインにはやさしさを意識しています。また、岐阜らしさを表現するため、かつて岐阜城を居城としていた織田信長のキャラクターを入れました。

地域がつながる

学生グループは、茶葉の選定、味わいやパッケージデザインなどの企画を主体的に取り組みました。地域の企業:(株)白川園本舗、農業組合:宇津尾茶生産組合、金融機関:東濃信用金庫がタッグを組んで、学生グループを全面的に支援しました。“岐阜のお茶”のすばらしさを多くの方々に知っていただくために。

学生グループが白川茶の生産地を初めて訪れたのは平成26年9月のことでした。茶園や茶葉の加工工場を見学し、また、白川茶の急須による淹れ方を体験しました。参加者全員が、白川茶の奥深さ、伝統や歴史、味わいに感動し、これを多くの人々に伝えたいという気持ちが強くなりました。早速、どのような商品名、デザイン、味わいにすべきか、連携機関によるアドバイスを参考にしながらミーティングを幾度も繰り返しました。そして、同世代が飲みやすい商品にする、更に、小さな子供でも飲みやすいイメージにするため、やさしいお茶を開発することにしました。

学生グループと地域が連携することによって特長的な商品に仕上がりました。ご賞味ください。

商品情報

商品名 やさ茶
希望価格 140円(税別)
内容量 500mL
販売箇所 岐阜大学生協、白川園本舗ドライブイン七宗御殿、
岐阜県内の道の駅など